放射線課
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放射線課

放射線課

放射線課は診療放射線技師6名、事務員1名で、放射線(X線)を用いたレントゲンやCT,磁気と電波で撮影するMRIなどの検査を行っています。また、PACS(医療用画像管理システム)で撮影画像データの管理を行っています。

  • 平成25年 3Tの高磁場MRI装置更新
  • 平成29年 64列マルチスライスCT装置更新
    マンモグラフィ装置(トモシンセシス(3D)対応)更新
    一般撮影装置更新
  • 平成30年 乳房用自動超音波画像診断装置導入
  • 令和2年 循環器用透視撮影装置の更新

以上の最新装置を備え高度医療にも対応出来る検査を行っています。

設備

MRI装置

MRIとは、磁石の力と電磁波を使って体の断面を得る検査です。レントゲンやCTと異なり、放射線被ばくもありません。
当院では平成25年7月より、最新鋭のPHILIPS社製3.0T MRI 『Ingenia3.0』を導入し検査を行っております。
1.5T MRIに比べ、頭部や乳腺などは飛躍的に画像が向上し、その他の部位も高解像度で撮影することが可能になりました。検査時間は約30分~1時間です。検査時は連続的に「ガンガン」と大きな音がします。

CT装置

CTとは、(Computed Tomography:コンピュータ断層撮影)の略で、放射線を人体に多方向から照射し、通過してきたX線の強さをコンピュータで計算し、断層(輪切り)像を作り出す検査です。
当院では平成29年8月よりGE社製64列CT『Revolution HD』を導入し検査を行っております。
当院で従来使用していたCTでは撮影することが出来なかった心臓CTや大腸CTを撮影できるようになりました。

心臓CT

大腸CT(仮想内視鏡)
また、撮影時間の短縮も可能になり呼吸や動きによる影響を受けにくくなり、鮮明な画像を撮影することができ、被ばく線量の低減も可能になりました。
撮影は、最少で0.625mmという薄いスライスで行っているため、後処理で縦切りや横切りなどの任意の断面像や3D画像も得ることができます。造影剤を使用することにより血管や病的な部分をより詳しく調べたり、血管の3D画像を作成したりすることができます。
検査は、5~15分ベッドに仰向けで寝ているだけで行うことができます。体調のすぐれないかたや、骨折などの怪我をされている方でも、大きな負担無く撮影することができます。

循環器用透視撮影装置

FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載し、冠動脈,下肢血管,透析シャントなどのカテーテル検査やステント治療,バルーン治療に使用しています。

2020年8月にCanon社製 Alphenix に装置を更新しました。
新しいデジタル画像処理により、血管視認性が向上され、鮮鋭度の高い画像が得られます。
以前の装置に比べ、様々な線量低減機能により、被ばく線量の低減が可能となりました。
また、専用のワークステーションも導入し、CT 装置のthin sliceデータを用いた3D画像を装置と連携させて、手技のサポートを行います。

一般撮影装置

X線という放射線を用いて、体内の写真を撮影します。
主に胸部(肺炎や結核)、腹部(結石やガス)、骨(骨折や脱臼)などを見る検査です。診察から健診まで、幅広い場面で活躍しています。

マンモグラフィ装置

マンモグラフィとは、X線を利用して、乳がんの診断に有用な検査の一つです。乳腺の病変を見つけるため、また病変の見逃しを少なくするために乳房を板で圧迫し、引き伸ばして撮影する検査です。
当院では、平成29年8月より最新鋭のGE社製マンモグラフィ装置『Senographe Pristina』を導入し、検査をおこなっています。
通常のマンモグラフィに加え、トモシンセシスと呼ばれる3D撮影も可能になり、通常撮影では写りにくい病変や高濃度乳腺の方も鮮明に撮影することが可能になりました。
また、認定医師と認定技師が所属しており、質の高い検査・診断を提供しております。基本的に女性技師が撮影を行っているため、女性の方に安心して検査を受けていただけます。

乳房用自動超音波画像診断装置

乳腺エコー(超音波)とは、乳房に専用クリームを塗り、プローブという超音波を出す機械を押し当てて乳房の断層画像を得られる検査です。
当院では、平成30年7月より滋賀県で初めての乳腺専用エコー装置(GE社製Invenia ABUS)が導入されました。通常のエコー装置に比べ、プローブが大きく、広い範囲を見ることができます。また、乳腺エコーは乳腺の量に影響を受けないため、しこりなどの腫瘤を見つけやすい検査です。被ばくもなく、痛みが少ないことも利点であり、定期的な検査をおすすめしています。

X線TV装置(フラットパネル型)

平成27年10月に装置が更新されました。約42cm×42cmの大型FPD(フラットパネルディテクタ)を搭載し、胃や大腸のバリウム検査、関節脱臼や骨折などの観察、内視鏡検査やドレナージ術、DSA機能を利用した血管造影検査などに使用しています。
様々な検査に対応するために、Cアーム型の装置を採用しています。
以前の装置と比べて、高精細、低被ばく線量で広範囲の撮影ができるといった利点があります。

骨密度測定装置

骨密度検査は、X線を利用して、骨折の原因となる骨粗鬆症の診断を行う検査です。
当院では、2024年1月にホロジック社製『Horizon Wi』に装置を更新して検査を行っています。
骨粗鬆症は、「骨密度」が低下して骨折しやすくなる病気と考えられていましたが、骨密度のほかに「骨質」が関係していることがわかってきました。
従来の装置では骨密度の測定しかできませんでしたが、新たに骨質も測定することが可能になり、より正確な診断が出来るようになりました。

検査の注意事項

X線検査

撮影部位にある金属類は、検査の妨げとなりますので、事前に外していただきますようにお願いします。
撮影部位によっては、下着の金属、ボタン、ベルト、ファスナーなどが検査の妨げとなるので、検査着への着替えをお願いすることがあります。

MRI検査

強力な磁石を使用するため、次のような方は検査を受けることが出来ません。

  • 心臓ペースメーカー
  • 脳動脈クリップ
  • 神経刺激装置
  • 人工内耳
  • 外傷などによる材質不明の体内異物

また上記の他に、妊娠されている方、入れ墨のある方、閉所恐怖症の方、外せない金属がある方等は検査を受けることが出来ない場合があります。
検査は検査着に着替え、身に着けている金属類等を外していただいて行います。

  • アクセサリー類
  • 補聴器、入れ歯
  • 金属のついている下着類(ブラジャー、スリップ)
  • カラーコンタクトレンズ
  • 発熱素材の衣類(ヒートテック等)

痛みなどで思うように動けない場合や、検査に不安がある場合には、出来る限りサポートさせていただきますので、ご遠慮無くお申し出ください。
また、妊娠の可能性がある場合は、必ずお伝えください。
ご不明な点がございましたら放射線課までご相談ください。

放射線課新人教育について

教育プログラム

入職後4ヶ月間

入職後4ヶ月は、一般撮影、CTを中心に指導を行い、5ヶ月目以降に夜診・待機業務を担当出来るようになるのが目標。

5ヶ月目以降

他のスタッフと同様に一般撮影、CTを日替わりでローテーションに入る。

  • 心カテ:火・金曜日に検査があれば指導を行う。
    9~12ヶ月を目標に独り立ちできるようにする。
  • MRI:少しずつ指導を行い、できる検査を増やしていく。

2年目以降

  • MRI:造影検査を除くほぼ全ての検査が出来るようになりローテーションに入る。
    1年~1年3ヶ月以降。
  • TV:3年目以降に胃透視の指導を開始。
    指導開始後3~4ヶ月を目標に独り立ちできるようにする。

上記のように約3年で各モダリティの基本的な検査を担当できるように指導を行う。

指導方法

若手技師1名、中堅技師1名が指導を担当する。
2名の指導者は常に情報共有を行い、指導内容の重複や抜けがないかの確認をする。
必要があれば他のスタッフとも情報共有を行う。
質問や課題を与えたり連絡ノートを用いたりして、新人がどこまで理解できているかの確認を行う。

取得資格名

  • 肺がんCT検診認定技師
  • X線CT認定技師
  • 磁気共鳴専門技術者
  • 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
  • シニア放射線技師
  • 放射線機器管理士
  • 放射線管理士
  • 医療画像情報精度管理士
  • 日放技 基礎技術 X線CT検査
  • 日放技 基礎技術 MRI検査
  • 日放技 基礎技術 一般撮影
  • 医療情報技師
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