令和3年4月1日より仁生会の理念を『一隅を照らす』と制定いたしました。
2021.04.02
令和3年4月1日
医療法人社団仁生会
理事長 古倉みのり
法人理念 『一隅を照らす』
新年度を迎えるにあたり、ご挨拶申し上げます。
新型コロナウイルス感染症対策に追われる中、満開の桜が私達の心を癒してくれます。
皆々様には日頃より、多大なご支援、ご協力をいただいておりますこと心より感謝申し 上げます。本年度は、22名の新入職員を迎えてのスタートとなります。希望に溢れた初々しい新入職員の姿を前にし、身の引き締まる思いでございます。
表題にありますように、令和3年度より、仁生会の理念を『一隅を照らす』と制定いたしました。皆様も良くご存じのように、この言葉は比叡山延暦寺を開かれた伝教大師様のお言葉です。アフガニスタンの人々の為に貢献された、中村哲先生が好んで使われた言葉として、記憶されている方がいらっしゃるかもしれません。
伝教大師様が記された、『山家学生式』にこの言葉が登場します。
『一隅を照らす 此れ則ち国宝なり』。 「社会の一隅にいながら、社会を照らす生活をする。その人こそが、なくてはならない国宝の人である」という意味だそうです。
比叡山延暦寺様からいただきました当院とのご縁は、今から約7年前に遡ります。2014年8月に、患者さん、ご家族、職員の幸せと笑顔のために、延暦寺のご住職による院内法話会を甲南病院で行っていただきたいと、お手紙を書きました。その年の11月に第1回院内法話会が開催され、昨年10月には第23回目の法話会をオンラインにて実施していだきました。 令和2年5月29日には、一隅を照らす運動総裁 天台座主 森川宏映様より、一隅を照らす運動の理事を拝命いたしました。
誰もが光を持っています。光を放つことができます。その光で人を幸せにすることができます。自分が光輝く存在であることを知ると、自分自身も幸せを感じることができます。
1、 自分の置かれた場所を照らせば、その光がまわりを照らし、その結果国中が、世界が
光で満たされる。
2、患者さん一人ひとりの細かな心境にまで、医療者が思いを馳せ、光を照らす。
3、病気の時も、災害の時も仁生会 甲南病院は人々の集う光となる。
4、大切な光を持つ一人ひとりを、互いに尊重する仁生会でありたい。
という思いをこの理念に込めます。
折しも、令和3年は伝教大師様1200年の御遠忌の年にあたります。この大切な年に
『一隅を照らす』という言葉を理念に掲げさせていただけるということは、誠に僭越ながら、ありがたいご縁をいただいたものと感じております。
天台宗、比叡山延暦寺、一隅を照らす運動総本部の皆々様に心より御礼申し上げます。
いつも理念を心に留め、職員一同歩んで参ります。
皆々様には、今後も一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。